よく燃える条件とは?6年 ものの燃え方②

公開日: 2017年5月24日水曜日

前回積み木を燃やした時,燃える時と燃えない時があり,様々な気付きや疑問をもった子どもたち。

本時では,全員の気付きや疑問を書き出したプリントを読み合い,お互いの気付きに対して気になるところを尋ねるところから始めました。

Bくん:Yくんに質問なんですけど,重なると燃えにくくなるっていうのと,すき間が空いてても燃えにくくなるってどっちなんですか?
Yくん:えっと,最初,ぼくたちは,塔みたいに木を立てたんですよ。それで,火を付けてもなんかあんまり燃えなくて。バラバラに重ねないで広げたら,燃えたので,重ねると燃えにくくなるって書きました。
Aさん:下の方はちゃんと詰めてやってみたら,燃えなくって,すき間が空いててもダメっていうのは,私たちの班でOくんが言ってくれたんですけど,空気が通る時間が関係しているっていう話になって,それで空気の入っている時間が関わっているっていう話になったので,空気の流れも調べてみたいと思っているところです。
T:Oくん,空気のいる時間ってどういうこと?
Oくん:空気が入ってきて,出て行くまでの時間が長いと燃えるけれど,すき間はあるけれど,通り抜ける時間が短いとあまり燃えないということ。

2つの写真を比較しながら,すき間がある方が燃えるはずなんだけど,すき間があるだけでは燃えるわけではないことを子どもたちは考えています。

Oくん:Iくんに質問なんですけど,崩して立体的って言ってるんですけど,どういう意味ですか?
Iくん:立体的っていうか,こう積んだときに(塔のような形)全然燃えなくて,みんなでちょっと形を変えようととしたときに,崩してまた火をつけてみたら,すぐに燃えたから。木と木が重なってる感じになると,すごく燃えたから。広がった感じを立体的と書きました。

燃えたときと燃えなかったときの積み方を提示し,どんな違いがあったのか全体で考えていきました。写真や画像を用いて比較していきました。

T:どんな要素が関係してるの?
C:すき間。すき間が違う。
T:すき間がどう違うの?
Hくん:ぼくの班ではキャンプファイヤーみたいな積み方にして,すき間が小さいのを何カ所か作ったんですけど,1個目よりこっちがよく燃えたので,なんでかな?と考えてみて。他の班を見に行ったら,すき間が大きいのがいくつも空いてて。大きいすき間がいくつかあるのに,燃えてないってことから,小さいすき間がいくつか空いてればいいんじゃないかな。って思った。小さいすき間をいっぱい作った方がいいんじゃないかなって。
Tくん:関係ないんじゃない。上にすき間があっても下に火をつけるのならばあまり意味がないんじゃないかな。
Aさん:すき間のところから火をつけたりいろんなとこでつけてみたんだけど,つかなかったよ。
Tくん:でも,すき間の場所も関係しているんじゃないかなって思います。空ける位置によって条件は変わると思うから。
Oくん:場所は関係ないと思う。どこにでも空気はあるわけだから,あらゆるところから入ってくるから。

すき間の位置や数,大きさの違いが燃え方の違いに関係しているのでは?と考えた子どもたち。これから調べていく問題として,空気との関係。すき間の数,位置,大きさなどを挙げていきました。

最終ゴールとして,はじめの試しでした実験をもう一度積み方を考えて試すことを確認しました。ものがよく燃えるためにはどうすればいいのでしょうか。

ここで,子どもたちの「よく燃える」状態を確認しました。
子どもたちと共通理解した「よく燃える」状態は,

炎が見える状態で積んだ木材全体が長い時間燃え続け黒い炭になる。

ということになりました。

ここからは,子どもたちが各グループで問題を設定し,方法を考えながら,ものが燃える条件についてそれぞれ解決をしていきます。調べる順番や方法を計画したところで本時を終えました。

それぞれがどんな探究をしていくのか,次時からは各班の問題解決の様子をお届けします。

  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿